アガリクス茸は、学名をアガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus
blazei Murill)、和名はカワリハラタケ(慣用名;アガリクスまたはヒメマツタケ)という担子菌類ハラタケ科のキノコです。
原産地は、ブラジルとされていますが、北米(南カロライナ〜フロリダ州)の海岸草地にも自生しています。
日本には、1965年に食用キノコとして持ち込まれましたが、ほかのキノコに比べ粗タンパク質が43%と多く(その他、多糖類、ビタミンB2、ビタミンD、マグネシウム、カリウムなども多く含みます)腐敗が早いため、食用キノコとして普及しませんでした。
しかし、1980年に三重大学医学部の伊藤均らがヒメマツタケ(アガリクス)の抗腫瘍活性を報告してから抗がん効果に期待が寄せられ、わが国において精力的に研究が進められています。
アガリクス茸の抗がん効果(抗腫瘍活性、免疫賦活作用)の有効成分として、β-グルカンや低分子分画のAMBK-22などが知られています。
また具体的な免疫賦活作用としてはマクロファージ・NK細胞の活性化、樹状細胞の活性化および成熟化誘導等が報告されていますが、いずれも培養細胞・実験動物での研究報告です。
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