男性が適量のチョコレートを食べると脳卒中リスクが低減する可能性があることが、スウェーデン、カロリンスカ研究所(ストックホルム)のSusanna
Larsson氏らの研究で明らかになり、オンライン版「Neurology」8月29日掲載された。
チョコレートのフラボノイドは以前、心疾患リスクの低減や精神作業の改善と関連付けられ、抗酸化因子や抗凝固因子、抗炎症因子、またはコレステロール低減によって心血管疾患を予防すると考えられていた。
Larsson氏らは49〜75歳の男性37,103人に、食事や食べ物、特にチョコレートの摂取量について尋ねた。
10年超の追跡調査期間中に、1,995人が初回脳卒中を発症した。
チョコレートの摂取量が最も多い被験者(中央値:1週間にチョコレートチップ約3分の1カップまたは2オンス超[約56g])の脳卒中リスクはまったく食べなかった被験者より17%低かった。
さらに、4,200人を超える脳卒中症例を対象にした5件の研究を分析したところ、チョコレートの摂取量が最も多い被験者の脳卒中リスクはまったく食べない被験者より19%低かった。
チョコレート摂取量50g(チョコレートチップ約4分の1カップ)/週につき脳卒中リスクが約14%低下した。
この効果はダークチョコレートに関連していた。
Larsson氏らは、チョコレートの摂取量が試験開始時のみの自己申告であるため、勧告するにはさらに研究が必要だとしている。また、この結果が女性にも当てはまるかどうかは不明である。
|