10月15日(土)・16日(日)、札幌市のロイトン札幌にて、「第19回統合医療機能性食品国際会議」が開催され、世界19カ国から500人以上の医師・医療関係者の方が参加されました。
当会議は、AHCC研究会の主催で開催され、北海道経済産業局などが後援しています。AHCC研究会は、AHCCに関する様々な研究を行い、その結果を一般の方にもお伝えしていくことを目的に設立され、国内外の1000名以上の医療関係者の方が会員になっています。
会議では、一般演題として20題、ポスター発表として17題発表されました。キノコ系健康食品「AHCC」や低分子ポリフェノール「オリゴノール」、「シソの葉エキス」などに関する発表があり、多くの研究結果が報告されました。基調講演では、帝京大学名誉教授の山ア正利先生が生体防御機構について、講演されました。
その中で、AHCCによる放射線障害の抑制作用に関する発表がありましたので、ご紹介致します。
「活性化糖類関連化合物(Active
Hexose Correlated Compound:AHCC)の放射線誘発晩発障害(マウス発生異常および白血病)への抑制作用」
野村大成(医薬基盤研究所・大阪大学大学院医学系研究科)ら
妊娠したマウスにAHCCを投与し、放射線(ガンマ線)を照射したところ、AHCCを投与した群は投与しなかった群に比べ、放射線誘発奇形は24.8%から7.1%に有意に抑制されました。
また、マウスにAHCCを投与し、放射線(ガンマ線)を照射したところ、AHCC非投与ガンマ線非照射群では白血病は71例中0例、AHCC非投与ガンマ線照射群では68例中37例と高度に有意に白血病が誘発されたのに対し、AHCC投与かつガンマ線照射群では54例中19例であり、AHCCにより有意に放射線誘発白血病は抑制されました。
これはAHCCが放射線誘発奇形、白血病を予防した最初の報告になります。
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