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[2007.05.14]

『ピクノジェノール』が婦人科疾患に有効
メディアセンターで、金沢大・鈴木教授が講演


 ピクノジェノールPRセンターは先月24日、都内でマスコミを集めてセミナーを開催、フランス海岸松の樹皮から得られる機能性素材『ピクノジェノール』の安全性、有効性を紹介した。講演は、同素材の婦人科疾患に対する有効性を研究する金沢大学大学院補完代替医療学講座教授の鈴木信孝氏らが多様な有効性について解説した。同素材は各種のフラボノイドからなるポリフェノールを有効成分とし、さまざまな機能性を有することが証明されてきている。米国では人気上位のサプリメント素材であり、また、欧州ではOTC薬として認可されている。

 セミナー冒頭、『ピクノジェノール』の製造・供給を行っているスイス・ホーファーリサーチ社最高執行責任者のヴィクター・フェラーリ氏が挨拶に立ち、同素材はすでに安全性が証明され、また数多くの臨床データが専門学術誌に投稿されていることを紹介、日本での認知拡大に期待を述べた。

 続いて金沢大学大学院教授の鈴木氏は、同素材の安全性と有効性について具体的に解説を行った。安全性に関しては、同素材が米国FDAのGRAS基準や、オーストラリアのTGA基準をクリアしていることを報告。有効性については、米国補完代替医療センターが年間約130億円(2005年)を投じて、サプリメントや鍼灸などの効果を科学的に検証しているなかで、同素材も研究対象に挙がっていることが紹介された。同センターでは現在、乳がん手術後に多く発症するリンパ浮腫に対する有効性について、大規模な二重盲検試験が実施されているという。

 また、同氏が1999年以来、検証している月経困難症に対しても、これまでに腹痛・腰痛の軽減、疼痛持続時間の短縮、鎮痛剤摂取量の減少、鎮痛剤投与期間の短縮などの改善効果が確認されていると発表した。さらに最新の研究成果として、台湾で行われた二重盲検試験で、更年期障害の改善を示唆するデータが得られたことを紹介した。そのほかにも、同素材は活性酸素除去能、抗炎症・抗アレルギー作用、毛細血管の血流改善、抗高血圧、LDL低下作用、紫外線による皮膚損傷の改善、網膜保護、記憶改善、男性機能改善―など、様々な機能性に関する報告があるとした。

 また、ホーファーリサーチ社学術担当ディレクターのジェフ・ストロング氏は、『ピクノジェノール』の機能のメカニズムについて発表した。抗炎症作用は、関節破壊や炎症に関与する酵素であるCOXやMMPの産生を阻害することで効果を発揮することを解説。糖分解吸収抑制については、糖分解酵素のαグルコシターゼ産生を阻害するとし、同素材がメタボリックシンドロームの予防、改善に対しても有効であることを指摘した。

健康産業新聞 2007年5月9日

 
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