トマトやミカン、カボチャ、ピーマン、発芽玄米などに多く含まれる神経伝達物質ガンマ・アミノ酪酸(GABA=ギャバ)がストレスを軽減させるとの調査結果を、静岡県立大の横越英彦教授(食品栄養学)がまとめた。
横越教授らは2006年10月、20代と30代の男女22人を対象に、平常時と満員電車に乗っている最中の唾液(だえき)を採取。唾液に含まれ、ストレスが加わると増えるクロモグラニンAという物質の量を測定した。
22人のうち、乗車30分前にGABAを100ミリグラム摂取した10人では、乗車中のクロモグラニンAの量は平常時の2倍強だった。一方、摂取しなかった12人では平常時の5倍近く、横越教授は「GABAによってストレスが半分以下に軽減された」としている。
奈良新聞 2007年2月8日
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