厚生労働省は21日、悪性リンパ腫の治療薬「リツキシマブ」(一般名・リツキサン)の副作用で2年間にB型肝炎ウィルス(HBV)の感染者8人が劇症肝炎などで死亡したと発表した。
同省は製薬会社に対し、同薬の添付文書の警告欄に「HBV感染者で死亡報告例」との項目を追加するよう指導。「HBV感染者への使用の際には肝機能検査などで十分に患者の状態を観察してほしい」としている。
リツキシマブは2001年9月に発売され、年間延べ1万6千人が使用。免疫抑制効果のためHBV感染者に投与された場合は肝炎が悪化し、劇症肝炎や肝不全になるケースがある。
日本経済新聞 2006年12月22日
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